プログラマーがIT業界に就職した場合、仕様書をもとに必死の思いでプログラムを作り上げていくことになります。苦労が大きい分だけ達成感も大きく、プログラマーとして働くやりがいの源泉になっていることも多いです。しかし、ベテランのプログラマーの場合と未経験のプログラマーの場合では、少し働き方に違いがあることも知っておくべきだと思います。

未経験の場合には入社してからすぐに仕様書を渡されて一からプログラムを作ることはほとんど無いと言っていいでしょう。経験がないとプログラムの全体像を把握して適切な開発環境を選び、仕様をよく理解して最適なプログラムを構築するのは極めて困難だからです。そのため、基本を学ぶためにベテランのプログラマーが制作したプログラムのデバッグをすることから始めたり、しばらく学習の期間を設けたりといったことが一般的になっています。

一から作るのと違って、デバッグは完成する姿が目に見えているのが魅力です。自分がデバッグをすることで世の中に出せるプログラムが出来上がると考えると、とても重要な役割を果たしていると実感できるでしょう。また、自分の努力によって製品になるプログラムの完成度が高まり、より顧客に喜ばれるようになるということもわかります。自分の働きによって製品の品質が向上するという実感を得られる現場で働けるのがやりがいになり、もっとスキルアップしていきたいという気持ちが生まれることでしょう。